こんにちは、Dr.望月です。
今回は、歯の漂白についてお話しましょう!
最近では、盛んにTV・雑誌等で「歯の美容」という特集を目にする機会が増えたように思います。身体をジムやエステで磨くように、歯も芸能人や外国のスター並に美しくありたいという願望からなのでしょう。確かに我々日本人は白人に比べ、歯の色が黄色っぽいので歯を白くすることで、表情もより明るくなることは事実です。
しかし、若い女性の患者さんで歯の色を気にされて来院される方は、診察してみるとほとんどがきれいな色をしている場合が多く、手を加える必要がないのです。
クリーニングで十分!
※クリーニングとは、コーヒー・紅茶・タバコのヤニなどが歯の表面にこびり着いて出来た着色を専用のペーストと機械で吹き飛ばす方法
もちろん、幼い頃の病気やケガで歯の色が歯の内面から著しく変色している場合には
漂白(ブリーチング)を行って、歯自体の色を変えなければなりません。
その場合には、2通りの方法があり
- オフィス・ブリーチング
診療室にて行う漂白で、過酸化水素のペーストを歯に塗布し専用の光照射器で変色を取る方法です。
1回の治療で前歯6本を漂白し、時間は20分程度終わります。これを3回に分けて行っていきます。
治療費は 1回 ¥4,000 (消費税別途)
- ホーム・ブリーチング
患者さん自ら、ご自宅で行っていただく漂白です。
患者さんの歯型に合わせたトレーを前もって製作します。そして専用の漂白ジェル(過酸化尿素)をトレーに流してお口の中で毎日使用していただきます。
2週間で効果が現れ、オフィス・ブリーチングに比べ、漂白の度合いと白さの持続性がまさります。また患者さん自身で行うため、通院の煩わしさがありません。
治療費は ¥50,000 (消費税別途)
◇ 漂白キット、トレー製作費を含みます
これらは、“歯の美白”のための歯を削らずに行う治療法です。
しかし、漂白では、歯の表面が薬品の影響で若干荒くなるため虫歯を発生しやすい状態になったり、漂白したてではかえって、着色しやすい状態になります。薬剤の影響で、一時的に知覚過敏をおこすこともあります。
また、あまりにも変色が著しい歯のケースには歯の表面を削ってセラミック・シェルを貼り付ける(ラミネート・ベニア)などを適応する場合もありますので主治医とよくご相談になって治療法を選択してほしいと思います。
漂白は歯だけではなく、歯肉も漂白することができます。
上下2回で済み、効果は半年から1年くらい持続します。
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歯肉ブリーチング(歯肉漂白)
治療前 |
歯肉ブリーチング(歯肉漂白)
治療後 |
次回のテーマは「インプラントは怖くない!?」をお送りいたしますので、お楽しみに!
Dr.望月でした。
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